FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

モヒカン故郷に帰る



島での日常が、ゆっくりと過ぎて行く。

だからと言って、退屈させないところが、「横道世之介」を撮った、沖田修一監督の手綱さばきの確かさ。


松田龍平さんなんかも、自分の意見を持たない、のらりくらりとした、掴みどころのない役処。

父が肺がんて知っているのに、病院の屋上でタバコ吸わせたりするし。

何考えているんだかって、見せ方が、ホント、「地」じゃないのかって位、創り込んでない印象。

でも、由佳と母も入れて四人で、砂浜へピクニックがてら、出掛けた時、車椅子に座って、海を眺める父のつぶやきに、無言で目を潤ませながら、お握りを頬張る、無念の表情など、「御法度」のデビューの頃の無愛想具合から、格段に、見せるようになりました。

もちろん、それを引き出す、ベテラン柄本さんの演技があってこそですが。

実の父親も、ガンで亡くしていますから、胸中に期するモノも相当だったかと、想像しますけど。


劇的に、距離は縮まらないけど、過ごす時間を共有することで、口とは裏腹に、互いが互いを必要としていく。

由佳が、義理母に「母の味」を教わって行くのは勿論ですが、柄本父が、ぼそっと、ピザが食べたいって漏らしたのを受けて、永吉が「本土」のピザ—チェーンに、片っ端から、「末期ガン」をタテに、無理に注文して、島の公道で、スクーターがレースするのも可笑しいですが、永吉が精算するのに席を外している隙に、妻と二人で、「思い出」のピザを勝手に、でっち上げて、何故か無理に頬張ってみせるのも、子の気持ちに応える親心理が、垣間見える。


末期ガン患者に係った話を、知り合いに聴いて判ったのだけど、在宅ケアでモルヒネ打っていると、段々、退化していって、記憶も曖昧になるとかで、そう云う兆候を捉えた、永吉が、父の「生きている間にかなえたい事」の為に、「あの人」に、なり切るところの、柄本さんの喜びようとかも、可笑しいけど、相手を思う気持ちが、染みてきました。
スポンサーサイト
プロフィール

すもも

Author:すもも
いろいろな映画やドラマを観て感想を書いています。独断と偏見に満ち満ちた映画&ドラマレビューでございます。

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブログランキング
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ blogramで人気ブログを分析 ブログ王 “blogpeople”
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。